最近、読み応えのあった本。
加藤真司さんの「琉球三国志」
かつて沖縄は、北山(ほくざん)、中山(ちゅうざん)、南山(なんざん)という3つの国に分かれていました。
今帰仁村(なきじんそん)を中心とする北部の北山、
浦添市を中心とする中部の中山、
糸満市あたりの南部の南山
各地には、按司(あじ)と言われるリーダーがいて、3つの政権が覇権を争っていました。
それを統一したのが、のちの尚巴志(しょうはし)
琉球王国の誕生です。
と、いうのが定説。
その歴史小説です。
天下をとる人は、手段を選ばないような、情がないように思ってるところがあって、
この本は、作者の想いなのか、登場人物の人間味が出てきて、愛着が湧きます。
トップに立つ人の孤独だったり・・・
物欲が強くて金屏風と川を交換したように書かれがちな、南山王 他魯毎(たるみい)も、人間味があったり・・・
尚巴志が三山統一したのに、初代国王になった父親 尚思紹(しょうししょう)は、あんな感じだったのかな。
戦の前に、じゅーしー(沖縄風炊き込みご飯)に、酒(おそらく泡盛)をかけて食らうシーンがあります。
やってみたい。
すべてが史実かわかりませんが、引き込まれるものがありました。
その土地に行って、歴史を感じてみようと思います。
【鎌倉時代から 室町時代】
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